売れる営業は「顧客に寄り添う」って言うけど、それって何?
2026/09/03 10:38:19
値上げ・価格転嫁売れる営業は「顧客に寄り添う」って言うけど、それって何?
先日、クライアントから、
「この前、営業研修に行ってきたんです」
と言われました。
私も営業研修をしている身なので、どんな学びがあったのか気になり、感想を聞いてみました。
すると、
「やっぱり、売れている営業は顧客に寄り添っていますね。私はお客さんに押し売りする傾向があると分かりました」
とのこと。
そこで、私は聞いてみました。
「顧客に寄り添うって、具体的にはどういうことですか?」
すると、
「お客様の立場になって考えることだと思います」
と答えられました。
確かによく聞く言葉です。
でも、私はさらに聞きました。
「それは、自分が相手の立場だったら買うかどうかを考える、ということですか?」
「はい、そういうことだと思います」
「でも、それだと自分が良いと思っている商品は、結局押し売りになりませんか?」
「確かに……」
“相手の立場になって考える"と言っても、考えているのは自分です。
自分の価値観で、
「自分だったら、これが欲しい」
「この人にも、これが必要なはずだ」
と考えてしまえば、押し売りとあまり変わりません。
私が考える「顧客に寄り添う」とは、
お客様がどうなりたいのかを丁寧に聞き、その理想の姿を言葉にして共有し、そこへ向かうためのサポートをすることです。
多くの営業は、お客様の理想の姿を言葉にする前に、
「きっと、これを求めているはずだ」
と勝手に想像し、商品を勧めてしまいます。
その想像が当たっていれば、良い提案になります。
しかし、外れていれば、お客様には「押し売りされた」と感じられてしまいます。
一方で、
「お客様がどうなりたいのか」
「何に困っているのか」
「何を大切にしているのか」
が言葉になり、営業とお客様の間で共有できていれば、提案にも納得感が生まれます。
顧客に寄り添うとは、何でもお客様の言うとおりにすることでも、自分の感覚で相手の気持ちを想像することでもありません。
お客様の理想の姿を一緒に明確にし、その実現に必要な選択肢を提案することです。
「顧客に寄り添う」
「ニーズを聞く」
「お客様目線で考える」
営業研修では、こうした言葉がよく使われます。
でも、言葉の意味を曖昧なまま理解していたら、せっかく良い研修を受けても、日々の営業行動は変わりません。
あなたは、お客様の理想の姿を言葉にしてから、商品を提案していますか?