心理的安全性ばかり追うと、組織は弱くなる
2026/09/02 08:33:00 採用・育成
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心理的安全性ばかり追うと、組織は弱くなる
「何でこんなことも出来ないんだ?」
部下に対して、
こう嘆いている経営者や上司の声をよく聞きます。
では、成果が高い組織って、
どんな組織なのでしょうか?
最近よく出てくる言葉が、
「心理的安全性」
です。
自分の意見を言える。
失敗を恐れず挑戦出来る。
分からないことを「分からない」と言える。
もちろん、これは大事です。
ただ、
心理的安全性ばかりを追いかけると、
一歩間違えば、
「出来なくても仕方ないよね」
「無理しなくてもいいよね」
「失敗しても何も言われないよね」
という、
ぬるま湯の組織になってしまう危険もあります。
では、どうすればいいのか?
私は、
「組織の当たり前の基準を高めること」
が大事だと思っています。
私は社会人1年目の時、
ベテラン営業マンが辞めた穴埋めとして、
入社してすぐ実戦に放り込まれました。
そのベテラン営業マンは、
取引先のPOSデータを分析し、
棚割りを作り、
数字を根拠に売場提案までしていました。
当然、入社したばかりの私は何も分かりません。
それでも、
残された資料を見ながら、
必死で同じことをやろうとしました。
Excelの関数もそこで覚えました。
棚割りソフトもそこで覚えました。
POS分析もそこで覚えました。
なぜ出来たのか?
私の能力が特別高かったからではありません。
私の中では、
「営業なら、これくらいやるのが普通なんだ」
と思っていたからです。
ところが後になって分かりました。
POSを分析して、
棚割りまで作って、
数字を根拠に提案出来る営業マンって、
実はそんなに多くない。
自分では当たり前だと思っていたことが、
お客様には喜ばれました。
その結果、
たくさん商品を買っていただけるようにもなりました。
そして今でも、
その時に身につけたデータ分析の力が、
クライアントさんの支援に役立っています。
つまり、
人は、
その組織の「当たり前」に育てられる。
私はそう思っています。
「この会社では、ここまでやるのが普通」
その基準が高ければ、
最初は出来なかった人も、
少しずつそこに近づいていく。
逆に、
会社側が求める基準を下げ続ければ、
どれだけ心理的安全性が高くても、
成果の出る組織にはなりません。
大事なのは、
心理的安全性を高めることと、
仕事の基準を高く持つこと。
この両立です。
安心して挑戦出来る。
失敗しても責められない。
分からないことも聞ける。
でも、
「ここまでは出来るようになろう」
という基準は下げない。
優しい会社と、
甘い会社は違います。
部下を大切にすることと、
部下に求める水準を下げることも違います。
あなたの会社では、
「これくらい出来て当たり前」
の基準は、
高く設定されていますか?
それとも、
いつの間にか基準そのものを
下げてしまっていませんか?